萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2022年10月

 本夕は紀尾井ホールで、礒絵里子さんのデビュー25周年記念コンサート《2つの『四季』》を聴かせていただいてまいりました。2つの四季、即ち、ピアソラ(1921~1992)の『ブエノスアイレスの四季』と、イタリア・バロックのアントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741)のヴァイ…
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 本日14:00より、東京文化会館小ホールで開催された「梯剛之・ベートーヴェン最後の3つのソナタ リサイタル」を拝聴してまいりました。剛之さんとのおつきあいはもう20数年になります。できるだけ、聴かせていただくようにしておりまして、その都度、感銘を受けますが、本…
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 少し前に、第21回シューベルト国際ピアノデュオ・コンクールに日本人姉妹が優勝なさったというニュースに接して、どんな方たちなのだろうかと関心を抱いておりましたところ、本日の、東京交響楽団 オペラシティシリーズ第129回演奏会にお二人が出演され、同団の音楽監督、…
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 この秋のわが国オペラシーズンの開幕を告げる、新国立劇場の新制作、ヘンデル作曲のバロック・オペラ『ジュリオ・チェザーレ』を、本日、拝見してまいりました。ローマからエジプトに出向いた英雄ジュリオ・チェザーレ(ジュリアス・シーザー)が、エジプト女王クレオパトラ…
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 今年の6月に日本で録音された音源をメインとする、ツィメルマンの最新アルバム『シマノフスキ:ピアノ作品集』を、雨模様のお天気の中、しっとりとした気分で拝聴しております。CDの帯に「シマノフスキ生誕140周年を記念した新作!」とあるのをみて、そういえば、カロル・シ…
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 サー・サイモン・ラトルは1955年1月19日リヴァプール生まれ。1980年にバーミンガム市交響楽団の指揮者に就任してこのオーケストラを世界レベルにまで高め、2002年にはクラウディオ・アバドの後任としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任しま…
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  昨日の記事にも書かせていただきました「深沢亮子先生・中村静香先生デュオコンサート」が本日、無事に、と申しますよりも、みなさまのご支援のおかげで、まことに温かく和やかに、終えさせていただくことができました。ご来場くださいましたみなさま、ご来場が叶わなくと…
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 前にもお知らせいたしましたように、明日10月5日(水)14:00より、西武新宿線小平駅前のルネこだいら、レセプションホールにおきまして、「深沢亮子・中村静香 デュオ・コンサート」を開催の運びとなりました。これは、不肖わたくしが講師にお招きいただいている「小平楽友…
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 サントリーホールのシーズン幕開けをかざる『ARKARKクラシックス2022』公演の一つ『辻井伸行 セルゲイ・ナカリャコフ 三浦文彰指揮ARKシンフォニエッタ」を昨晩拝聴してまいりました。『ARKARKクラシックス2022』は9月30日から10月4日まで、日によっては昼夜に亘って全部…
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 昨日10月1日は新日本フィルハーモニー交響楽団トリフォニー・シリーズ第644回を拝聴してまいりました。指揮は尾高忠明マエストロ。コンサートマスターは崔文洙さん。オール・リヒャルト・シュトラウス・プログラムで、前半は16歳のときの『セレナード変ホ長調』op.7と、最…
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 イリーナ・メジューエワさんが9月20日にリリースされた最新アルバム『ノスタルジア』は、近年では珍しく、作曲家にテーマを絞ったものではなく、ノスタルジアという深い想念を喚起させるピアノ曲を集めた、コンセプト・アルバムです。先日拝受し、早く聴かせていただきたい…
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