萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2022年09月

 本日はパシフィックフィルハーモニア東京(旧名称:東京ニューシティ管弦楽団)の第151回定期演奏会を東京芸術劇場で拝聴してまいりました。指揮とヴァイオリン・ソロは、フランスのヴァイオリニストで、近年は指揮者としても活躍するオーギュスタン・デュメイさん。ピアノ…
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 東京二期会の『蝶々夫人』公演が9月8日~11日の4日間にわたり、新国立劇場オペラパレス(大劇場)において、ダブルキャストで開催中でございます。わたくしは、初日の8日を大村博美さんのタイトルロールで、本日9日の公演を木下美穂子さんのタイトルロールで拝見させていただ…
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 本日はアントニン・ドヴォルザークさまの181歳のお誕生日でございます。わたくしは明日、9月9日が誕生日でございまして、同じ日でなくて残念なような、一日違いでよかったような、ちょっぴり複雑な思いでおります。この方は9月にご縁があるようで、晩年の実り多きアメリカ…
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 8月は夏休みとさせていただいていた小平楽友サークル講座の新シリーズが、本日より開講いたしました。今回のシリーズは『名指揮者たちへの旅』。第1回の今回は、フルトヴェングラーを中心に、ワルター、ヨッフム、ベーム、リヒャルト・シュトラウス、クナッパーツブッシュ…
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 先ほど、音楽事務所のKAJIMOTOさまより、ラルス・フォークト氏の訃報をいただき、悲しみと無常観でいっぱいでございます。2020年2月にフランスのナントのラ・フォル・ジュルネの取材に参りました時、フォークトさんにインタビューさせていただき、フレンドリーで何事にも前…
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  本夕はJR鶴見駅至近のサルビアホールへ出掛け、アタッカ・クァルテットの演奏会を聴いてまいりました。アタッカ・クァルテットはニューヨークを拠点とするアメリカの弦楽四重奏団で、メンバーはエイミー・シュローダー(第1ヴァイオリン)、ドメニク・サレーニ(第2ヴァイオ…
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 本日はアフリカの医療に生涯を捧げた『密林の聖者』アルベルト・シュヴァイツァー博士のご命日でございます。博士は1965年9月4日に、当時のフランス領赤道アフリカ、現在のガボンのランバレネで満90歳の一生を閉じられました。 わたくしが博士のことを知ったのは、小学校…
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 昨日、山田和樹指揮の日本フィル演奏会で、同フィル、コンサートマスター、田野倉雅秋さんのお見事なソロで、貴志康一のヴァイオリン協奏曲を拝聴させていただいた話を書きましたが、今日はその続きとして、貴志とこの曲について少し綴らせていただきます。 貴志康一は、…
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 本夕、サントリーホールで、山田和樹指揮日本フィル第743回定期演奏会を聴いてまいりました。1935年、昭和10年という年に完成した日英の2曲、という括りで、貴志康一(1909~1937)のヴァイオリン協奏曲が前半に、ウィリアム・ウォルトン(1902~1983)が後半に演奏されま…
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「戦後初めて、二分の一のチェロが日本でつくられるようになったとき、ある日父が買ってきまして、それまでヴァイオリンをやっていましたが、どちらが良いかときかれ、何の気なしに、こっちがいい、と言ったのが始まりです。まさかここまで長く弾くことになろうと夢にも思い…
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