萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2022年04月

 ドビュッシーが心血を注いだ彼唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』は、1902年の本日4月30日に、アンドレ・メサジェの指揮によりパリ、オペラコミーク座で初演されました。 『青い鳥』で有名なベルギーの劇作家モーリス・メーテルランクの同名原作戯曲は多くの作曲家を魅…
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 本日、KAJIMOTOから嬉しいニュースが届きました。ヴァイオリンのギドン・クレーメルさんとピアノのマルタ・アルゲリッチさんが6月に来日し、共演されるというニュースです。2020年に中止となった公演が2年後にようやく実現いたしました。 クレーメルさん75歳、アルゲリッ…
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 1924年7月5日ブダペシュト生まれの不世出のチェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルさまは、2013年の本日、アメリカ、インディアナ州のご自宅でご逝去されました。享年88。シュタルケルさまと言えば、コダーイの超難曲、無伴奏チェロソナタの1950年の録音で一大センセーショ…
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 世界屈指のソプラノのお一人、マリア・グレギーナさんがモスクワのコンサートに出演を取りやめられたことがわかりました。グレギーナさんは4月24日にソーシャル・メディアに次のような発信をされました。「とても胸の痛む、つらいことですが、ウクライナで戦争がある間、わ…
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 スペイン内戦中の1937年4月26日、フランコ叛乱軍と手を組んだドイツ空軍は、共和政府支持色の強い北部の古い町ゲルニカを攻撃目標と定め、周到な作戦にもとづいて空からの絨毯爆撃を執拗に繰り返して、何の変哲もない普通の日常生活を営んでいた無防備な市民を無差別に殺戮…
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 12歳のキーシンさまのあの愛らしい演奏映像に触れて以来、もう長いこと、この方の演奏に魅了されてまいりました。それが、なぜなのか、ただただ、この方のピアノには聴く者の心に熱く届く何かがあるとのみ、漠然と感じてまいりましたが、昨日のブログでご紹介した彼のあま…
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  キーシンさまがカナダでのリサイタルをまじかにして、地元メディア「Stir」からの「今回のロシアによるウクライナ侵攻に対して何かご発言はありますか」との質問に「ええ、山ほど」と答え、プーチンを人食いオオカミになぞらえる一方、西側諸国の長年のそれに対する対応の…
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 一昨日,AFP通信が、キーウ交響楽団の国外ツアー記事を報じました。 えっ、今この時に、そんなことが可能なの、とわたくしは最初、わが目を疑いましたが、本当のことでした。そして、最初のツアー地がポーランドのワルシャワ、コンサート会場はショパン国際コンクールの会…
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 昨日4月21日、浜離宮ランチタイムコンサートvol.213 小川典子ピアノリサイタルを聴いてまいりました。春爛漫を感じさせる明るいオレンジのドレスでステージに登場された典子さんは「最初に少しお話を・・・」とおっしゃり、コロナ禍が始まって以来の活動のご様子をお話しく…
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 本日は、ダニエル・バレンボイムさまの健康回復祈願とマエストロへの期待を書かせていただきます。1942年11月15日、アルゼンチンのブエノスアイレス生れでいらっしゃいますから、現在79歳。4月15日の時事通信は、ベルリン国立歌劇場の発表として、バレンボイムさまが循環器…
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 昨日、ニコラ・アンゲリッシュさん51歳の4月18日のご逝去を悼んだばかりでございますが、1日早い4月17日に、ルーマニア出身の稀に見るリリックな個性にあふれたピアニスト、ラドゥ・ルプーさんも永眠されておられたことを、下の記事より知りました。 ■詩情あふれる演奏で…
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 さきほど、KAJIMOTO さまより、所属ピアニストのニコラ・アンゲリッシュさんの悲しいお知らせをいただきました。 訃報:ニコラ・アンゲリッシュ氏   ピアニストとして世界的に活躍をしていたニコラ・アンゲリッシュ氏が、2022年4月18日パリ市内の病院にて慢性…
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 毎月、第一、第三、水曜日の10:00~12:00に、小平中央公民館で開いている「小平楽友サークル講座」では、ただいま、今年が生誕60年のドビュッシー・シリーズが進行中です。明後日4月20日はその第4回として、3曲構成の大作オーケストラ曲『夜想曲』を採り上げます。彼のオー…
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昨日の続きとして、イリーナ・メジューエワさんの最新アルバム『ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番』2枚組の「CD2」について書かせていただきます。ここには『2つのラプソディ』作品79、『4つのバラード』作品10、『4つのピアノ曲』作品119が入っていて、どれもブラームス特有…
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  イリーナ・メジューエワさんから、昨年の二つの時期に録音なさったブラームスの2枚組作品集が届きました。これまでにも実に数多くの質の高い、また、広範なレパートリーにわたる録音作品をリリースなさってこられたイリーナさんですが、今回の『ブラームス:ピアノ・ソナ…
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 1685年2月23日にドイツ、ザクセン平野の古都ハレに生まれたゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルは、1759年の本日、4月14日、第二の故郷となったロンドンの地で、イギリス人ジョージ・フレデリック・ハンデルとして、当時としては長命な74歳の波瀾の生涯を閉じました。同年生…
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  昨日4月12日、新国立劇場『ばらの騎士』の最終日を拝見してまいりました。2019年11月30日に85歳で逝去されたイギリスの医学博士、芸術プロデューサー、作家、演出家ジョナサン・ミラー博士の手になるこの名プロダクションが同劇場で上演されるのは、2007年、2011年、2015…
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 昨日4月11日、19時より東京文化会館小ホールで開催された、ドイツのバリトン、マルクス・アイヒェさんの独唱会、ブラームス作曲 ティークの『マゲローネ』によるロマンス は日本における歌曲演奏史上、一つの高みを形成する記念碑的演奏会でございました。 全15曲からな…
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 悪魔の蛮行に憤って毎日があっというまに過ぎるうち、もう10日も経ってしまったのですが、3月31日は音楽、舞踊、舞台美術すべてを巻き込んだ芸術の大変革者、セルゲイ・ディアギレフ(1872~1929)の生誕150年記念日でした。それに合わせて、ワーナーから、とてつもない価値…
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