萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2022年01月

  欧米では、クオーターのアニバーサリーを重視するそうでございますから、本日のシューベルトさまの200と25歳のお誕生日は是非、盛大に祝わせていただきたいものでございます。   この方にはさまざまなエピソードやら語り伝えがございますが、わたくしが感動してしまう…
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本日、東京文化会館大ホールで、藤原歌劇団公演『イル・トロヴァトーレ』新制作を拝見してまいりました。指揮は山下一史マエストロ、演出は粟國淳さん。管弦楽は東京フィルハーモニー管弦楽団。キャストは昨日とのダブル・キャストで、本日は以下の歌手陣のご出演でした。 …
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 以前の本ブログで予告させていただきましたように、本日は東京シティフィルハーモニック管弦楽団の第7回ティアラこうとう演奏会の開催日でした。会場はたいへんな賑わいで、ほぼ満席の大盛況でした。これも、シューベルトのビアノ協奏曲、吉松隆編というめったに聴けない演…
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 昨年11月~続けてまいりました、江東区文化センター講座『ドビュッシーと音楽旅気分』が、昨晩の「2022年は生誕160年・未来へつなげて」をもって無事完結いたしました。受講してくださいました皆様、企画から毎回の準備まで万端ご手配くださいました、担当の熊倉ひとみさま…
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 本日の266歳のお誕生日に、最近紀尾井ホールさまから届いたこちらのCDを聴かせていただいております。『セレナータ・ノットゥルナ』(セレナード第6番ニ長調K.239)、ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド変ロ長調K.269(K.261a)、ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調…
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 昨日のブログに、1977年生まれの藤倉大さんの "早すぎる"自伝出版をご紹介させていただきましたが、本日は、藤倉さんより5歳お姉さまに当たる1972年生まれの諏訪内晶子さんが、"満を持して"バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6曲の録音作品リリースなさっ…
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 イギリスを拠点に世界の第一線で大活躍中の作曲家、藤倉大氏は1977年4月27日大阪生れ、現在まだ44歳の若さでいらっしゃいますが、このほど、"早すぎる自伝"『どうしてこうなっちゃったか』を幻冬舎より上梓なさいました!   たしかに、44歳での自伝は早すぎるかも存じま…
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 1月24日、本夕は上野の文化会館小ホールで、モルゴーア・クアルテットの第52回演奏会を拝聴いたしてまいりました。モルゴーアの第一ヴァイオリンは荒井英治さん、第二ヴァイオリンは戸澤哲夫さん、チェロは藤森亮一さん、ヴィオラは小野武富士さん、プログラム解説は池辺晋…
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 1月22日、ミューザ川崎シンフォニーホールで、同ホールと東京交響楽団の共同主催シリーズ「名曲全集」第173回を拝聴してまいりました。チェロ協奏曲第1番イ短調と交響曲第3番ハ短調『オルガン付き』という、たいへん充実したと申しますか、まさに垂涎のサン=サーンス・ブロ…
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  ラテン語で「風」の意の「VENTUS」を団体名とするトリオ・ヴェントゥスは、ヴァイオリンの廣瀬心香さん、チェロの鈴木皓矢さん、ピアノの北端祥人さんの3名で結成する.室内楽団体です。一昨年デビュー公演を終えられ、このほど、それぞれの出身地を回るツアーを敢行されま…
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 弦楽四重奏研究家として「世界の弦楽四重奏団とそのレコード』全6巻、『ウィーンの弦楽四重奏団200年史』などの著書も著され、作・編曲家として『弦楽四重奏のための日本民謡集」の作曲も手掛けられた幸松肇さまが、1月14日にご逝去されました。大晦日恒例の、ベートーヴェ…
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 昨晩、東京オペラシティコンサートホールで藤田真央さんのリサイタルを拝聴し、その満天の星空のような、無限大の広がりとまばゆい煌めきを兼ね備えた類まれなる音楽的資質に、あらためて感動いたしてまいりました。 1998年生れの真央さんを初めて聴いたのは、彼が14歳く…
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 一昨年の生誕250年記念年以来2年間、4シリーズ、ベートーヴェンをテーマとしてまいりました、小平楽友サークル講座が、現在進行中、本日が最終回に当たる弦楽四重奏シリーズで完結いたしました。弦楽四重奏曲は、前期から2曲を聴き、中期、後期はすべて聴き終えましたので…
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 本夕は東京文化会館へ出掛け、東京都交響楽団第941回定期演奏会シリーズAを拝聴してまいります。昨今の状況下、指揮者はマーティン・フラビンズ・マエストロから尾高忠明マエストロに、ソリストはズラトミール・ファンさんから横坂源さんに変更がございましたが、幕開け曲…
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 ヴァイオリン界の現役最長老、小林武史先生は昨年卒寿をお迎えになられました。その記念として、1979年3月8日に先生がチェコで世界初演なさった、伊福部昭のヴァイオリン協奏曲第2番が初CD化されました。その貴重な一枚を先生からご恵与いただき、謹んで拝聴いたしました。…
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 本日、としま区民センター小ホールで開催された本岩孝之さんのリサイタルを拝聴してまいりました。本岩さんは東京学芸大学でバリトンとテノールを専攻されたのち、東京藝術大学でテノールを、同大学院修士課程古楽科でバロック声楽、それもカウンターテナーを専攻されたと…
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 昨晩の日本フィル第737回東京定期演奏会では、阪哲朗マエストロ、生田流筝曲の遠藤千晶さん、そして、木野雅之コンマスはじめ日フィル楽員の皆様の香気ゆたかな演奏のおかげで、心の洗われるようなコンサートとなりました。 写真を何点か撮っていただいたのですが、どれも…
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 今晩19:00開演公演、及び明日14:00開演の日本フィル、サントリーホール定期演奏会では、新春にふさわしく、筝とオーケストラの協奏作品、箏の古典曲の独奏、それにブラームスの交響曲第3番を組み合わせたプログラムが組まれました。 なぜ、箏とブラームスなのでしょうか?…
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 「能」という芸能は「舞」と「謡」を構成要素としていますが、そのうちの声楽部分である「謡」にもとづき「能声楽」という独自のジャンルを打ち立ててその演奏家として活躍する青木涼子さんは、2010年から世界各国の最前線作曲家に新作を委嘱して世界初演するシリーズ「現…
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 本日は、昨晩拝聴した『ボレロ』のリズムがまだ頭の中に鳴り続けております。それは、「タンタタタ タンタタタ タンタン タンタタタ タンタタタ タタタタタタ」という特徴的な3拍子のリズムでございます。 なぜ、これが翌日になっても頭から離れないのかと申しますと…
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