萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2021年05月

 当初、3週間の予定であった緊急事態宣言期間は本日で明けるところでしたが、深刻な事態に鑑み、今月いっぱいに延長されました。明日は延長第1日ですので、小平中央公民館を会場とする「小平楽友サークル講座」は公民館が閉鎖されてしまえば開催不能と思って、あきらめの境…
>>続きを読む

 ブリュッセルで行われているエリザベート王妃国際コンクール、ピアノ部門の第1次予選が終わり、セミ・ファイナル進出者が8日に発表されました。本来は24名とするところ、今回はディスタンス確保のために規模を縮小しているので、半数の12名とされました。 ショパン・コン…
>>続きを読む

 昨日はヨハネス・ブラームスがシューマンの遺児フェリックスの詩に付曲した『わが恋は緑』のお話をさせていただきましたので、今日は、ブラームス歌曲の代表作の一つ『5月の夜』を採り上げさせていただきます。下の写真はこの曲の作曲より10年ほど前、20歳頃のヨハネス。 …
>>続きを読む

 昨日5月7日はブラームスのお誕生日でした。一見、気難しくて内向的なイメージのヨハネスが、実は緑燃え立つまばゆい季節の生まれとは意外かもしれませんが、彼はおそらく、自分が明るい5月生まれということを密かに嬉しく誇らしく思っていたようです。というのも、彼の歌曲…
>>続きを読む

ブリュッセルでエリザベート王妃国際コンクールのピアノ部門第一次予選が始まったことを5月3日に書きましたが、その2日目の5月4日、あの、ワクチン大先進国イスラエルの首都テルアヴィヴで開かれていた、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールに日本から参…
>>続きを読む

 端午の節句の本日、子どもの頃に歌った歌を思い返してみますと、もっとも幼い時に知ったのは「屋根より高い鯉のぼり 大きな真鯉はお父さん 小さな緋鯉は子どもたち 面白そうに泳いでる~♪」だったような気がいたします。少し学年が進んで、「甍の波と雲の波 重なる波…
>>続きを読む

 昨日はエリザベート王妃国際コンクールのピアノ部門が始まったことをお伝えいたしましたが、今日はその「ピアノ」の発明者クリストフォリさまのお誕生日という面白い巡り合わせでした。現在のピアノの直接の祖にあたる、ハンマーアクション機構を持つ鍵盤楽器を1700年前後…
>>続きを読む

昨年から1年延期となっていたブリュッセルのエリザベート王妃国際コンクール・ピアノ部門の第1次予選が本日5月3日から始まり、8日までに58名が覇を競います。ただし、無観客、しかもディスタンス確保のためにステージを拡張し、審査員席もディスタンス仕様。演奏の模様は無料…
>>続きを読む

 昨日はドヴォルザークの愛妻アンナが、実は彼の初恋の人ヨゼファの妹であったお話をいたしました。モーツァルトも大好きなアロイジアとの結婚の夢破れ、つまり、アロイジアに相手にされず、その傷心を慰めてくれた彼女の妹コンスタンツェと結婚していますから、その点では…
>>続きを読む

 本日5月1日は、アントニン・ドヴォルザークのご命日でした。1841年9月8日、チェコ西部ボヘミアの小村ネラホセヴェスに生まれ、1904年5月1日にプラハ近郊の自宅で世を去ったこの大作曲家といえば、1892年から95年のアメリカ時代に生まれた一連の傑作、交響曲第9番『新世界よ…
>>続きを読む