萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

2021年04月

 マーラーの交響曲第4番の第2楽章は「気楽な動きで慌てずに」と注釈されたハ短調のスケルツォです。たしかに、気楽でおどけた気分の漂う楽章ですが、どこか人を食ったようなところがあります。それもそのはず、ここではコンサートマスターのソロが、悪魔または死神のフィド…
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 昨日4月7日、19:00より上野の東京文化会館大ホールでバースデーコンサートが盛大の催されました。えっ、 どなたのお誕生日かしら? と首を傾げられる方もおられるでしょうか。実はこれ、会場の東京文化会館自身のお誕生日コンサートなのでした。上野の森に、前川國男氏の設…
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 2009年から毎月2回、第1、第3水曜日の10:00~12:00に小平中央公民館で開いております小平楽友サークル講座では、現在、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを採り上げております。本日4月7日は中期の1回目で、第14番嬰ハ短調『月光』をバレンボイムで聴き、第17番『テンペスト…
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 本日、新国立劇場の新制作公演、ストラヴィンスキー『夜鳴きうぐいす』とチャイコフスキー『イオランタ』の2本立てオペラを拝見した後、サントリーホールに回って、読売日本交響楽団第607回定期演奏会を拝聴してまいりました。 新国立劇場の2つのオペラは、一見何の脈絡も…
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 安川加寿子先生の愛奏曲に乾春男作曲『ペルソナ』という曲がありました。本夕、上野の東京文化会館で開かれた「樋口紀美子ピアノ・リサイタル」では、バッハの『シンフォニア』BWV787~801、つまり『3声のインベンション』の15曲に続き、その乾春男の『プレリュード変ロ長…
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 本日4月4日14:00より東京文化会館小ホールで「東誠三ピアノ・リサイタル」を拝聴いたしました。毎回とはまいりませんが、機会あるごとに聴かせていただいてきた、東さんの清廉なピアニズムは健在でした。今回は前半にラフマニノフの前奏曲のうち、出世作となった作品3-2「…
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 4月2日19:00より東京文化会館小ホールで、森下幸路さんのヴァイオリン・リサイタルを拝聴しました。森下さんは1996年以来、毎年テーマを決めた10年シリーズを続けておられ、もうその3循目になられますが、昨年は断念を余儀なくされました。今回はこの1年間の模索とその結晶…
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 小学生のとき、高村光太郎の『道程』に打たれました。「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる、ああ、自然よ、父よ、僕を独り立ちさせた広大な父よ。……」もっと衝撃を受けたのは動物園の檻に飼われた駝鳥への義憤の詩『ぼろぼろな駝鳥』でした。「これはもう駝鳥じゃ…
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 桜も早かった今年は、ほかの花々も右へならっているようです。今朝、庭のハナミズキが開花を始めているのに気づきました。 今日から卯月……、賢い植物はそれを知って希望を運んできてくれたかのようです。植物の営々とした営みをお手本に、世の状況に一喜一憂することな…
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