本夕、東京文化会館大ホールで、飯守泰次郎先生指揮する東京シティ・フィルハーモニックの第九を聴かせていただいてまいりました。今年の第九は小林研一郎先生指揮の日本フィル、サントリーホール公演、尾高忠明先生指揮の東京フィルのオーチャードホール公演を拝聴しましたので、今回は3公演目となります。どの公演も、熱心な音楽愛好家の皆様で客席が埋まっていたのはたいへん嬉しいことで、それぞれ、マエストロとオーケストラ、合唱団、ソリストの方々の持ち味の反映された印象深い第九でした。
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 3公演を拝聴して気付いたのは、コバケン・マエストロも、尾高マエストロも、ブライトコプフの旧版を用いておいでなのに対して、飯守マエストロは新版によって演奏なさったことでした。
 ブライトコプフの新版が出たのは2005年でした。飯守マエストロもそれまでは旧版で演奏なさっておいででしたけれども、新版が出てからはその研究を深められ、近年は、こちらで演奏なさっていらっしゃるようにお見受けいたしました。
 合唱団の規模は、わたくしが拝聴した3団体の中ではもっとも大きく、女声約70名、男声約30名の100名規模でございます。ただしその100名の精鋭がマスクをつけたまま歌われたのは、いたしかたなきこととはいえ、隔靴掻痒の感がございました。
 100名のマスク合唱‥‥‥‥。
 でも、ずいぶんとマスク越しの歌い方を研究されたと見えて、コロナ初期のマスク合唱よりもはるかに明澄でした。指導者の方、メンバーの方、ともにご立派です。
 ソリストは、ソプラノ・田崎尚美さん、アルト・金子美香さん、テノール・与儀巧さん、バリトン・加耒 徹さん、合唱はステージ奥でしたが、ソリストはス最前列のステージ縁でした。これも、苦渋の配置なのかも存じません。       
                                  2022年12月28日記