2日連続で「コルトー=ティボー=カザルス トリオ」に関して書かせていただいたのは、わたくしの中で、この3名の方々に関するやむにやまれぬ希求があったからだと気づきました。とりわけ、マエストロ・カザルスに関しましては、2007年6月10日にヤマハ・ミュージックメディアから上梓した拙著『音楽家カップル面白雑学事典』の中に、マエストロ・カザルスと彼の晩年の妻・マルティータさんのロマンスを詳しくご紹介させていただいたこともあって、マエストロ・カザルスがどのような思いで演奏活動、就中、トリオの活動を継続されたのか、あらためて知りたく思い、録音作品にも必死で耳を傾け、講師の先生方のお話も懸命に拝聴いたしました次第でございます。こちらは遠藤賢一画伯が描いてくださった拙著の口絵でございます。
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 拙著にカザルス大先生をとりあげさせていただいたおりに、この類まれなお方が、一人の男性としての愛情面、女性観においても、一筋縄ではとらえきれない複雑な感情をお持ちであったことがわかりましたが、それはきっと、音楽仲間に対しても常に抱かれた感情、相克であったと拝察しております。
 しかしながら、それを超越した至高の音楽を実現なさったところに、このお三人の偉大さがあったと存じます。それを思うと胸が熱くなります。
 尚、本日は、夕刻に王子ホールで開催された、ヴァイオリンの長原幸太さん、ピアノの田村響さんによる、まったく対等の卓越したデュオ・リサイタルを拝聴いたしてまいりました。
                               2022年12月26日記