本日は、クリスマス・イブがちょうど土曜日となった、めずらしい巡り合わせの週末ということで、街も商業施設も賑わいを見せました。そんな中、神田神保町の北沢ビル2階ブックハウスギャラリーで開催された、第36回SPレコードコンサート「20世紀最高のトリオ・コルトー=ティボー=カザルス」を聴かせていただきましたあと、サントリーホール・クリスマスコンサート、バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」を拝聴させていただき、二つの意義深いコンサートの余韻を噛みしめております。
 第36回SPレコードコンサート「20世紀最高のトリオ・コルトー=ティボー=カザルス」は、富士レコード社の主催によるもので、SPレコードのメイン・アーティストの中でも花形的存在、コルトー=ティボー=カザルス・トリオに焦点を当て、彼らの主要録音作品を名再生機で聴く、という、大変ありがたく意義深いレコード・コンサートでした。新忠篤さん、桑原威夫さんのお話も長年この領域にお関わりの方ならではの、教えていただくことの多いもので、お聴かせいただいた録音の数々も、非常に生々しく、この偉大な歴史的アーティストたちが今この会場のすぐそこで演奏してくださっておられるかに思える、生々しい迫力に満ちたものでございました。
 シューベルトのトリオ第1番第1楽章まで拝聴いたしましたところで失礼してサントリーホールに移動し、このところほぼ毎年聴かせていただいているバッハ・コレギウム・ジャパンの「聖夜のメサイア」をお聴きいたしました。
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 オーケストラ、合唱合わせて40名、ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、アレクサンダー・チャンス(カウンターテナー)、鈴木准(テノール)、大西宇宙(バス)、指揮の鈴木雅明の各氏、総勢わずか45名、少数精鋭の『メサイア』の、なんと存在感の大きかったことでしょうか。カウンターテナーのチャンスさんを始めソリストの皆様もそれぞれよく歌われましたが、合唱がとりわけお見事でした。
 そして、第42曲の器楽伴奏つきバスのレチタティーヴォ、及び第43曲のバスのアリアて大西さんの絶好調の歌唱を彩られた、この楽器第一人者、ジャン=フランソワ・マドゥフさんのナチュラル・トランペットの妙技にはいつもながら息を飲みました。
                                  2022年12月24日記