フィンランド生まれ、26歳の俊英! クラウス・マケラとパリ管弦楽団がとてつもない旋風を巻き起こしています。東京の3公演が本夕で終わり、この後は、20日の愛知県芸術劇場コンサートホール、21日の岡山シンフォニーホール、23日の大阪フェスティバルホール公演へと、明日から西へ向けて移動なさいます。東京最後の晩となった今宵は、ドビュッシー『海』、ラヴェルのピアノ協奏曲、ストラヴィンスキーのバレエ『火の鳥』全曲というプログラムでした。ピアノ協奏曲のソリストは、アリス=沙羅・オットさん。彼女の人気ぶりも反映してか、今宵のサントリーホールはほぼ満席の大盛況でした。
オットさんは、黒のノースリーヴのトップに、赤にブルー系縦ラインの床丈スカートの装いで登場され、いかにも彼女らしいシンプルでセンスの良いおしゃれと思っておりましたら、弾き終わられて語られるには、一昨日東京に到着されたときに、トランク行方不明となったために着た切り雀でいらっしゃるそうで、昨日ドレスを買いに走ったのにいいものがみつからず、スカートだけオーケストラ・スタッフから借りて、トップは着た切り雀の普段着でご出演とのことで、満席の聴衆、びっくりいたしました。
たいへん切れのよい、オットさんらしい軽やかな演奏はまことにラヴェルの世界です。
アンコールは、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの『アリーナのために』。
若きマエストロ・クラウス・マケラの2曲のうち、『海』は拝聴済みでしたが、『火の鳥』は初めて聴き、ストーリー性も描き出しながら、オーケストラ音楽としての味わいをとことん引き出した、起伏ゆたかな演奏におおいに共感いたしました。
アンコールは、グリンカの『ルスランとリュドミラ』の目にもとまらぬ大疾走でした。
このオーケストラのどんなに暴れても濁らない響き、これはたいへん貴重です。
2022年10月18日記
オットさんは、黒のノースリーヴのトップに、赤にブルー系縦ラインの床丈スカートの装いで登場され、いかにも彼女らしいシンプルでセンスの良いおしゃれと思っておりましたら、弾き終わられて語られるには、一昨日東京に到着されたときに、トランク行方不明となったために着た切り雀でいらっしゃるそうで、昨日ドレスを買いに走ったのにいいものがみつからず、スカートだけオーケストラ・スタッフから借りて、トップは着た切り雀の普段着でご出演とのことで、満席の聴衆、びっくりいたしました。
たいへん切れのよい、オットさんらしい軽やかな演奏はまことにラヴェルの世界です。
アンコールは、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの『アリーナのために』。

若きマエストロ・クラウス・マケラの2曲のうち、『海』は拝聴済みでしたが、『火の鳥』は初めて聴き、ストーリー性も描き出しながら、オーケストラ音楽としての味わいをとことん引き出した、起伏ゆたかな演奏におおいに共感いたしました。
アンコールは、グリンカの『ルスランとリュドミラ』の目にもとまらぬ大疾走でした。
このオーケストラのどんなに暴れても濁らない響き、これはたいへん貴重です。
2022年10月18日記
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