サントリーホールのシーズン幕開けをかざる『ARKARKクラシックス2022』公演の一つ『辻井伸行 セルゲイ・ナカリャコフ 三浦文彰指揮ARKシンフォニエッタ」を昨晩拝聴してまいりました。『ARKARKクラシックス2022』は9月30日から10月4日まで、日によっては昼夜に亘って全部で10公演が開催される大規模なフェスティバルで、出演陣は非常に多彩にして豪華。核となるのは、ヴァイオリニストの三浦文彰さんと、ピアニストの辻井伸行さんです。
OIP

 昨晩の公演では、スペシャル・ゲストとして、世界屈指のトランペット奏者で、フリューゲルホルンの名手でもあるセルゲイ・ナカリャコフさんを迎えました。ナカリャコフさんはハイドンのチェロ協奏曲のフリューゲルホルン版を、辻井さんはベートーヴェンの2番を、このフェスティバルのために選りすぐったプレイヤーからなる特別編成オーケストラ『ARKシンフォニエッタ』と協演されました。コンサートマスターは、東京フィルのコンマス、三浦章宏さん。指揮台に立つのは、三浦文彰さん。お二人は親子でいらっしゃいます。
 後半は文彰さんの指揮者としての演目で、ブラームスの4番という飛び切り重い難曲が選ばれていました。第2楽章、第4楽章が特に胸に迫りました。
 今や、指揮者としても着々とレパートリーを広げておいでの文彰さん。ご立派です。
 正式な公演評は『モストリークラシック』10月発売号に執筆いたしました。
                                   2022年10月3日記