本夕、紀尾井ホールで開催された、15歳のピアノの新星、アレクサンドラ・ドヴガンさんのリサイタルを聴いてまいりました。つい先日、同じ紀尾井ホールを会場とする同ホール室内管弦楽団定期演奏会のソリストとして登場なさった方で、そのときは、ショパンのヘ短調協奏曲を聴かせていただき、まっすぐで外連味のないピアニズムに打たれました。ただ、やはり、独奏曲を聴かせていただかないことには、全貌がわかりづらいこともございまして、今日のリサイタルはとても楽しみでした。
今夜聴かせていただいたのは、ベートーヴェンの『テンペスト』ソナタ、シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化』、ショパンの『幻想曲』『バラード4番』『アンダンテ・スピアナートと華麗なるグランド・ポロネーズ』でした。先日のコンチェルトよりは、ときに、アグレッシヴな表現、強い強い打鍵になられる場面も見られたとはいえ、やはり天与の才能とその素晴らしい研磨はまぎれもないもので、これは非常に楽しみなピアニストの出現、の観を強くいたしました。
初々しいステージ・マナーも魅力です。
アンコールの、ラフマニノフの前奏曲op32-12、クープラン『鳥のさえずり』、ショパンのマズルカop.17-4も秀逸で、ことにショパンのマズルカのポーランド情緒のしみじみとした表出には感銘を受けました。
2022年9月26日記

今夜聴かせていただいたのは、ベートーヴェンの『テンペスト』ソナタ、シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化』、ショパンの『幻想曲』『バラード4番』『アンダンテ・スピアナートと華麗なるグランド・ポロネーズ』でした。先日のコンチェルトよりは、ときに、アグレッシヴな表現、強い強い打鍵になられる場面も見られたとはいえ、やはり天与の才能とその素晴らしい研磨はまぎれもないもので、これは非常に楽しみなピアニストの出現、の観を強くいたしました。
初々しいステージ・マナーも魅力です。
アンコールの、ラフマニノフの前奏曲op32-12、クープラン『鳥のさえずり』、ショパンのマズルカop.17-4も秀逸で、ことにショパンのマズルカのポーランド情緒のしみじみとした表出には感銘を受けました。
2022年9月26日記
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