本日つい先刻、音楽評論家の青澤唯夫先生ご永眠のお知らせをご長男のやはり音楽評論家、青澤隆明さまより頂戴いたしました。
わたくしはご生前、ずいぶんと親しくお付き合いをさせていただき、ピアノ音楽雑誌『ショパン』誌上でも2000年代後半3~4年間にわたって、伊熊よし子さんと鼎談をさせていただいた思い出もございます。コンサートでも本当によくお会いして、休憩時間にあれこれお話させていただいていたのですが、5年位前からおいでにならなくなり、寂しい思いをいたしておりました。
ご自宅に薔薇を育てていらっしゃるお話もよくきかせていただき、
「そのうち、見にいらっしゃい」
「ぜひ・・・」
とお願いしておりますうち、ご丹精の薔薇園鑑賞の機会を逸しました。
せめて、ここに白薔薇を掲げて、心よりご冥福をお祈りさせていただきます。
2022年9月16日記
******************************************
お世話になっております。青澤隆明です。
突然のご連絡、失礼いたします。
父・青澤唯夫が2022年9月6日に、80歳で永眠いたしました。
葬儀は家族のみで執り行いました。
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
青澤隆明
わたくしはご生前、ずいぶんと親しくお付き合いをさせていただき、ピアノ音楽雑誌『ショパン』誌上でも2000年代後半3~4年間にわたって、伊熊よし子さんと鼎談をさせていただいた思い出もございます。コンサートでも本当によくお会いして、休憩時間にあれこれお話させていただいていたのですが、5年位前からおいでにならなくなり、寂しい思いをいたしておりました。
ご自宅に薔薇を育てていらっしゃるお話もよくきかせていただき、
「そのうち、見にいらっしゃい」
「ぜひ・・・」
とお願いしておりますうち、ご丹精の薔薇園鑑賞の機会を逸しました。
せめて、ここに白薔薇を掲げて、心よりご冥福をお祈りさせていただきます。
2022年9月16日記
コメント
コメント一覧 (4)
作品論や演奏論など音楽の様々な分野にわたる著作は、音楽への深い愛とともに実証的で公正な姿勢に貫かれた信頼性の高い見事なものでした。
指揮者では、若き日に出会ったチェリビダッケに私淑し、著書には貴重なツーショットも載っています。
本ブログの9月7日の記事の中で、チェリビダッケが振ったエグモント序曲について書かれていましたが、今思うと前日に亡くなった青澤先生へのオマージュのようです。
先生の初めての著書の標題は「ショパンー優雅なる激情」というものでした。
yukiko3916
が
しました
本当に、おっしゃる通りで、物書きの良心を貫かれたお方でした。
チェリビダッケさんに私淑されてされておられたのですね。
やはり、本物をみわける力がおありだったのだと存じます。ご逝去、まことに残念なことでした。
yukiko3916
が
しました
いただいたことがありました。音楽だけではなく、ヨーロッパの古代・中世の哲学についても
お詳しく、その音楽評論のバックボーンにある広大な歴史的・思想史的な広がりを感じました。
その際、チェリビダッケについてもお話しし、晩年はややマニエリスム的なテンポ感のところも
感じたが、来日時に聴いたブルックナーの「ロマンチック」とブラームスの「交響曲第四番」は
絶品だったと思いますと申し上げると、あのもの柔らかなお優しい笑顔で、しきりに頷いて下さった
ことを思い出します。また一人、音楽文化、日本文化の良心が去られたことを感じております。
yukiko3916
が
しました
yukiko3916
が
しました