昨年の本日にもこの話題を取り上げましたが、5月31日はヨーゼフ・ハイドン大先生のご命日です。1809年5月、ナポレオン軍のウィーン侵攻のさなか、ハイドン大先生はご病床にありましたが、砲弾の音に立ち向かうかのようにクラヴィーアに向かい、自作『神よ、皇帝フランツを護り給え』を高らかに奏でて、オーストリアの不滅を宣言していました。そしてその誇りと勝利への強い確信を抱いたまま、5月31日に77歳で没されたのです。
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 今、このハイドン大先生の故知と、ウクライナの国民が決して負けまいと、ウクライナ国歌を歌って悪辣なPutin軍に立ち向かわれる姿が重なってまいります。
 ハイドン大先生は、オーストリア皇帝フランツへの神の加護を祈りました。 
 ウクライナ国歌も、敵に負けまいとする国民の決意と誇りを歌いあげた、次のような歌詞を持っています。
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 ♪ウクライナ国歌

Ще не вмерла України і слава, і воля,

Ще нам, браття молодії, усміхнеться доля.

Згинуть наші воріженьки, як роса на сонці.

Запануєм і ми, браття, у своїй сторонці.

 

ウクライナの栄光は滅びず 自由も然り

運命は再び我等に微笑まん

朝日に散る霧の如く 敵は消え失せよう

我等が自由の土地を自らの手で治めるのだ

 

Душу й тіло ми положим за нашу свободу,

І покажем, що ми, браття, козацького роду.

 

自由のために身も心も捧げよう

今こそコサック民族の血を示す時ぞ!

 

 ウクライナ語には手も足も出ない身ではございますが、楽譜を手に入れましたので、毎日のようにかの地へ届けとばかり、拙いピアノに祈りを込めて弾かせていただいております。かつてのハイドン大先生を見習いまして……。
                                    2022年5月31日記