本日午後、サントリーホールで開催された、仲道郁代さんのピアノ・リサイタルを拝聴してまいりました。仲道さんは、ベートーヴェン、ショパン、リスト、ムソルグスキーの4人の作曲家をおとりあげになられ、彼らが人の生と死にどのように向き合われたか、仲道さんなりの受け止め方を語られたのちに、『テンペスト・ソナタ』、『パラード1番』『ダンテを読みて』『展覧会の絵』に、ひたと対峙なさいました。その揺るぎない解釈と、研磨し抜いた演奏には今や大家の風格が宿って客席のわたくしどもに得も言われぬ感動をもたらしました。バラード1番の演奏中に、思いがけない音のハプニングがございましたが、冷静に対処なさって演奏を止めなかった仲道さんに、わたくしどもの共感はいやがうえににもましたのでございます。
今更申し上げることではございませんが、コンサートにお出かけの皆様、どうぞ、音を発する機器のお取り扱いにはくれぐれもご注意くださいませ。
2022年5月29日記

今更申し上げることではございませんが、コンサートにお出かけの皆様、どうぞ、音を発する機器のお取り扱いにはくれぐれもご注意くださいませ。
2022年5月29日記
コメント
コメント一覧 (2)
確かにバラードの演奏中に奇妙な音がしばらく続いたのにかかわらず泰然と弾きとおし、第二部の冒頭に聴衆のためもう一度バラードを弾いてくれたのには仲道さんらしい優しい心映えを感じました。
今回の演目は5年前に決まっていたそうですが、「生と死」をテーマとしたプログラムの最後にムソルグスキーの「展覧会の絵」が置かれ、終曲「キエフ(キーウ)の大門」で、殷々と鐘が鳴り響く果てにダンテの神曲の天上界がひらかれるクライマックスは、ウクライナへの熱い思いに満ちた感銘深いものでした。
冒頭の、より深みを増したベートーヴェンのテンペスト・ソナタから始まり、アンコールで、ラフマニノフの前奏曲「鐘」、ショパンが姉に贈った遺作のノクターンのあと、「自然の美しさと恵みを感じさせる」というドビュッシーの前奏曲からの一曲で締めくくられたこの素晴らしいコンサートに出会えたことをよろこびに思います。
yukiko3916
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