本日午後、サントリーホールで開催された、仲道郁代さんのピアノ・リサイタルを拝聴してまいりました。仲道さんは、ベートーヴェン、ショパン、リスト、ムソルグスキーの4人の作曲家をおとりあげになられ、彼らが人の生と死にどのように向き合われたか、仲道さんなりの受け止め方を語られたのちに、『テンペスト・ソナタ』、『パラード1番』『ダンテを読みて』『展覧会の絵』に、ひたと対峙なさいました。その揺るぎない解釈と、研磨し抜いた演奏には今や大家の風格が宿って客席のわたくしどもに得も言われぬ感動をもたらしました。バラード1番の演奏中に、思いがけない音のハプニングがございましたが、冷静に対処なさって演奏を止めなかった仲道さんに、わたくしどもの共感はいやがうえににもましたのでございます。
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                                      2022年5月29日記