昨日、ニコラ・アンゲリッシュさん51歳の4月18日のご逝去を悼んだばかりでございますが、1日早い4月17日に、ルーマニア出身の稀に見るリリックな個性にあふれたピアニスト、ラドゥ・ルプーさんも永眠されておられたことを、下の記事より知りました。
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 ■詩情あふれる演奏で知られるルーマニア出身の名ピアニスト、ラドゥ・ルプーさんが17日、スイス・ローザンヌで死去した。76歳だった。2019年6月に引退し、病気療養していた。
12歳でデビューし、モスクワ音楽院で名匠スタニスラフ・ネイガウスに師事。バン・クライバーン国際、エネスコ国際、リーズ国際の三つのコンクールで優勝し、カラヤン、ムーティ、バレンボイムら世界的指揮者の招きで、ザルツブルク音楽祭やルツェルン・フェスティバルなど世界各地の主要な音楽祭に出演した。精妙なタッチで紡ぐシューベルトやシューマンの豊かな表情に定評があり、マレイ・ペライアとの連弾を含む数多くの名盤を残している。日本にもファンが多く、2013年のリサイタルが最後の来日公演となった。(朝日新聞デジタル 2022年4月19日 12時00分)

 2日続けて、ピアノ界の大物お二人が世を去られるとはなんということでしょう。今の、出口のみえない悲惨なヨーロッパ情勢があながち無関係とも思えない心持ちがいたします。
 
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 お空のお星さまとなられたルプーさま、あなた様の祖国の北隣ウクライナの地に平和が訪れますよう、あたたかな光でかの地を照らしてくださいませ。  
                                    2022年4月20日記