昨日4月11日、19時より東京文化会館小ホールで開催された、ドイツのバリトン、マルクス・アイヒェさんの独唱会、ブラームス作曲 ティークの『マゲローネ』によるロマンス は日本における歌曲演奏史上、一つの高みを形成する記念碑的演奏会でございました。
全15曲からなる、この大作連作歌曲は、めったに上演機会がございませんが。これは紛れもなくヨハネス・ブラームスが、ベートーヴェン、シューマンの流れを受け継ぐ、連作歌曲の担い手であったことを示す、貴重な労作で、歌い手を得たときに、その真価を輝かせる、ヨハネスならではの一大大作でございます。
昨晩4月11日の夕べ、東京・春・音楽祭の一環、バリトンのマルクス・アイヒェさんとピアノクリストフ・ベルナーさんのコンサートは、その位置づけを明確にする。歴史的コンサートであったと申せましょう。俳優の奥田瑛二さんが物語詩の日本語朗読(広瀬大介訳)をなさり、そのあとアイヒェさんが歌われるという形で進行、全15曲のうち、9曲が終わったところで途中休憩、第11曲から第15曲が後半に、という形で進みました。
奥田さんはあまり活舌がよいとは申せず、ストーリーの導き手として、少し残念な部分もございましたが、途中から聴きやすくなり、また、おからだの仕草も伴われて、ドラマをよく演出なさいました。
しかしながら、何と申しましても圧巻だったのは、マルクス・アイヒェさんの劇的バリトンと、それと一体となったベルナーさんのピアノでございました。
2022年4月12日記
全15曲からなる、この大作連作歌曲は、めったに上演機会がございませんが。これは紛れもなくヨハネス・ブラームスが、ベートーヴェン、シューマンの流れを受け継ぐ、連作歌曲の担い手であったことを示す、貴重な労作で、歌い手を得たときに、その真価を輝かせる、ヨハネスならではの一大大作でございます。
昨晩4月11日の夕べ、東京・春・音楽祭の一環、バリトンのマルクス・アイヒェさんとピアノクリストフ・ベルナーさんのコンサートは、その位置づけを明確にする。歴史的コンサートであったと申せましょう。俳優の奥田瑛二さんが物語詩の日本語朗読(広瀬大介訳)をなさり、そのあとアイヒェさんが歌われるという形で進行、全15曲のうち、9曲が終わったところで途中休憩、第11曲から第15曲が後半に、という形で進みました。
奥田さんはあまり活舌がよいとは申せず、ストーリーの導き手として、少し残念な部分もございましたが、途中から聴きやすくなり、また、おからだの仕草も伴われて、ドラマをよく演出なさいました。
しかしながら、何と申しましても圧巻だったのは、マルクス・アイヒェさんの劇的バリトンと、それと一体となったベルナーさんのピアノでございました。
2022年4月12日記
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