以前の本ブログで予告させていただきましたように、本日は東京シティフィルハーモニック管弦楽団の第7回ティアラこうとう演奏会の開催日でした。会場はたいへんな賑わいで、ほぼ満席の大盛況でした。これも、シューベルトのビアノ協奏曲、吉松隆編というめったに聴けない演目のおかげでしょうか。
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 田部京子さんをソリストとするこの協奏曲は、シューベルトの最後のビアノ・ソナタ第21番変ロ長調を吉松隆さんがピアノ協奏曲へと編曲なさったもので、ほぼ原曲に忠実ながら、吉松さんならではのセンスの行き届いた、おみごとな編作品でした。どのような変貌を遂げるかと固唾を飲んで拝聴しておりましたが、あくまでもシューベルトへの敬意の貫かれた、それでいて、オーケストラとピアノとの協奏にも重点の置かれた聴き応え十分な作品でした。田部さん、藤岡幸夫マエストロ、シティ・フィルの皆様、ありがとうございました。
                                        2022年1月29日記