本夕は東京文化会館へ出掛け、東京都交響楽団第941回定期演奏会シリーズAを拝聴してまいります。昨今の状況下、指揮者はマーティン・フラビンズ・マエストロから尾高忠明マエストロに、ソリストはズラトミール・ファンさんから横坂源さんに変更がございましたが、幕開け曲がウォルトンからディーリアスに変わっただけで大きな曲目変更はなく、エルガーのチェロ協奏曲とチャイコフスキーの『悲愴』が演奏されます。このうち、エルガーのチェロ協奏曲といえば、何と申しましても、今は亡きイギリスの大輪の薔薇ジャクリーヌ・デュプレ(1945~1987)の代表曲でございます。
この曲は1919年の初演時には重厚過ぎて理解されにくかったようですが、次第に愛聴者を増やしていき、1960年代にデュプレのとてつもない名演によって決定的評価を確立したのでございます。冒頭は、二つの跳躍音に続く、慟哭にも似た悲痛なモノローグ。この傑作を我が国のホープ、横坂源さんがどのように聴かせてくださるのか、とても楽しみでございます。
2022年月18日記

この曲は1919年の初演時には重厚過ぎて理解されにくかったようですが、次第に愛聴者を増やしていき、1960年代にデュプレのとてつもない名演によって決定的評価を確立したのでございます。冒頭は、二つの跳躍音に続く、慟哭にも似た悲痛なモノローグ。この傑作を我が国のホープ、横坂源さんがどのように聴かせてくださるのか、とても楽しみでございます。
2022年月18日記
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