「今年(2019年)もエリックから「ケイコ―! ボンヌ・アンネ」と元気な声がパリから届きました。お正月の挨拶です」と始まる、遠山慶子先生の巻頭言を掲載して、エリック・ハイドシェックの、バッハ、フランス組曲第2集がOFFICE AMSの「SAKURA」レーベルからリリースされました。 大学の先輩である同OFFICEの天沼澄夫社長から、幸甚にもこれをお送りいただき、早速開封したところ、ライナーノートに遠山先生の明るく洒脱な巻頭言を見出し、はっといたしました。そうです。パリ生活のお長かった遠山先生は多くのフランス人演奏家をご友人に持っておられ、とりわけ、ハイドシェックとはコルトーの同門としてずっと親しいお付き合いがあられたのでした。
遠山先生もハイドシェックも、コルトーが常々口にされていた「Bachを弾きなさい」とのお言葉を大切にされておられたのでしょう、ハイドシェックのバッハ新録音がリリースされるのを遠山先生はわがことのように喜んでおられるごようすで、「楽しみに待っております」と、巻頭言を結ばれています。日付は、2019年1月。
今年の3月29日に遠山先生は旅立たれてしまい、残念ながら、このハイドシェックの新録音CDをお手にされることは叶いませんでしたが、この文章を寄稿されておられたことは、ハイドシェックと彼のファンにとっても、遠山先生ご自身と先生を敬愛するわたくし共にとっても大変幸いなことでした。ハイドシェックの紡ぐ、気品に満ち溢れたバッハがコルトーの衣鉢を継ぐものであることが伝わってくるからです。
おしゃれで、バッハでありながら非常にピアニスティック、かつモダンな味わいに満ち満ちたハイドシェックのフランス組曲を、わたくしは今、これを書きながらゆっくりと聴かせていただいております。この2集には、第4番、第2番、第1番が収録され、余白には、自身が作曲家であるハイドシェック自身の『前奏曲集』抜粋と、ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』が収められていて、そのカップリングもきわめて独創的に感じられます。
2021年7月15日記
遠山先生もハイドシェックも、コルトーが常々口にされていた「Bachを弾きなさい」とのお言葉を大切にされておられたのでしょう、ハイドシェックのバッハ新録音がリリースされるのを遠山先生はわがことのように喜んでおられるごようすで、「楽しみに待っております」と、巻頭言を結ばれています。日付は、2019年1月。
今年の3月29日に遠山先生は旅立たれてしまい、残念ながら、このハイドシェックの新録音CDをお手にされることは叶いませんでしたが、この文章を寄稿されておられたことは、ハイドシェックと彼のファンにとっても、遠山先生ご自身と先生を敬愛するわたくし共にとっても大変幸いなことでした。ハイドシェックの紡ぐ、気品に満ち溢れたバッハがコルトーの衣鉢を継ぐものであることが伝わってくるからです。
おしゃれで、バッハでありながら非常にピアニスティック、かつモダンな味わいに満ち満ちたハイドシェックのフランス組曲を、わたくしは今、これを書きながらゆっくりと聴かせていただいております。この2集には、第4番、第2番、第1番が収録され、余白には、自身が作曲家であるハイドシェック自身の『前奏曲集』抜粋と、ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』が収められていて、そのカップリングもきわめて独創的に感じられます。
2021年7月15日記


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