萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

 昨晩(6月11日)、日本製鉄紀尾井ホールで、おそらく世界最高峰のハープ奏者、グザヴィエ・ドゥ・メストレさんのソロとアンサンブルによる贅沢なリサイタルを拝聴いたしました。メストレさんは1973年フランス生まれ。9歳からハープをお稽古して、16歳でパリ・国際ハープコン…
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 毛利文香さんがデビュー10周年を迎えられ、1回ごとに意趣に富んだ内容のリサイタル・シリーズをスタートされました。昨晩6月10日はその第一回として、「師と共演。世界を拡げるヴァイオリン二重奏」のタイトルで、師匠のミハエラ・マルティン先生とヴァイオリン二重奏曲、4
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 本日10:30~約1時間、雑誌『ハルメク』さん企画によるウィーン少年合唱団コンサート鑑賞のための事前レクチャー、第3回に登壇させていただき、前の2回とは少し観点を変えた内容でお話をしてまいりました。お集りの皆様、本当に高い知的好奇心をお持ちで、これから聴く「天
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 入賞者表彰式とその会見から一夜明けた6月8日、堀米ゆず子審査委員長を記者、評論家が囲んで、じっくりとお話を伺う機会がございました。やはり、前の晩の慌ただしい会見でも触れられたように、モーツァルト演奏がいかに難しいか、マスター・ピース・コンチェルトのほうは
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 本日6月7日、ファイナル3日目の審査が17:40頃に終わり、しばらく待った19:30から表彰式が始まって、仙台市副市長の挨拶、審査員の審査紹介に続き、審査結果が発表されました。第6位からお名前が呼ばれて、その第6位が2名でしたので、その時点で第1位空席らしきことがわかり
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 昨日6月5日から、第9回仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門ファイナル取材のために、仙台へまいっております。今回のヴァイオリン部門の出場者は41名。その中から12名がセミ・ファイナルに進出しました。12名のうち、日本人としては、桐朋女子高(共学)3年生の的場桃
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 昨晩(6月4日)、サントリーホールで、ミハイル・プレトニョフさんのリサイタルをお聴きいたしました。昨年12月の段階で発表されていたプログラムはオール・ベートーヴェンで、ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、ピアノ・ソナタ第14番「月光」、ピアノ・ソナタ第17番「テンペス
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 6月3日の晩、前の晩に台湾philharmonicを聴いたばかりのサントリーホールで、国立カナダナショナル管弦楽団の日本公演を聴きました。日替わりで、C国に圧力をかけられている台湾とA国に身売りを迫られているカナダ。こんなことがあるのに驚きます。ご両国とも、毅然として
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