最初に木瓜の鉢売りを見かけましたのが松のとれる頃で、でも自制心を発揮して買わずに我慢し、あまりの売れ行きに吾を忘れてまだ蕾ばかりの白の品種『ニイバリス』を買ったのが睦月11日。それだけでは寂しくなり、硬い蕾の紅も手中にしたのが同月26日。白の開花に安堵するうち、紅の開花が遅れたら、紅白同時鑑賞は叶わぬかと危惧しておりましたら、ようやく紅の木瓜『夢絵巻』の最初の一輪が姿を見せてくれました。ついに追いついた紅の『夢絵巻』、散らずに朽ちずに待っていてくれた白の『ニイパリス』、どちらも偉い!! 
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 ただ、驚いたのは紅の『夢絵巻』が八重だったことです。これまで漠然と、木瓜の花とは五弁の一重と思っておりましたのは、なんたる認識不足!!  八重の木瓜という品種があったのでした。紅の木瓜『夢絵巻」、このお嬢様は見事に華麗な八重咲でした。
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                     木瓜というよりも、薔薇と呼びたくなる、大輪の八重咲木瓜『夢絵巻』
 
  ここで思い出されるのが、太宰治の有名な一首
「待ち待ちて今年咲きけり桃の花 白とききつつ花は紅なり」 
 本歌取りをさせていただきました。            
                                            2021年2月13日記 2月14日『夢絵巻』アップ写真追加