萩谷由喜子のブログ

音楽評論家・萩谷由喜子が音楽話題や日々の所感を綴っています。

 今年、デビュー70周年を迎えられた深沢亮子先生が、昨晩(12月1日)、音楽の友ホールで、日本音楽舞踊会議の主催による室内楽演奏会シリーズ「深沢亮子と室内楽の仲間たち」に出演されました。テーマは「シューベルトの夕べ」。深沢先生とお仲間たちの円熟の室内楽をぜひと…
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 師走を目前にした、11月30日の晩、紀尾井ホールで、チェロ界のトップランナーの一人、佐藤晴真(はるま)さんのチェロ・リサイタルが開催されました。プログラムの曲目解説を書かせていただいたのですが、最初に次のような紹介文を載せましたのでので、拙文引用いたします。
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 今回のベルリン・フィルの来日に伴い、その副産物のような、楽員によるいくつかの室内楽公演が開催されました。11月27日には、オペラシテイコンサートホールで、樫本大進さんやシュテファン・ドーアさんらによる、ベルリン・フィル八重奏団のシューベルト:八重奏曲他の公
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 「エルプ・フィルハーモニー管弦楽団」、といってもまだあまり耳馴染みのない名称ですが、旧名は「ハンブルク北ドイツ放送交響楽団」です。「ハンブルク」をつけずに、「北ドイツ放送交響楽団」といったかもしれません。  第二次大戦終結直後のドイツには、各放送局傘下
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 ベルリン・フィルが、世代を超えたアウトリーチ・プロジェクトとして、アマチュア音楽家を募った「Be Philオーケストラ」公演を日本ツアーの最終日(11月26日)に成功させました。音大生は対象とせず、音楽を本業としない、れっきとしたアマチュアであることが応募条件です
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 昨日、全体の所感を綴りましたが、今日は少し個々の曲について書かせていただきます。今回のベルリン・フィル来日公演Aプログラムは、モーツァルトの交響曲第29番、ベルクの3つのオーケストラ小品、そして、ブラームスの交響曲第4番でした。編成の小さなモーツァルトを敢え
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 本日11月26日は、キリル・ペトレンコ指揮の、ベルリンフィル・モニー管弦楽団2023日本ツァーの最終日でした。14:00より、サントリーホールで開催された最終日公演、Aプログラムを拝聴しました。この公演には、開演時から天皇陛下がおみえになられ、珍しいことに休憩後の第
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 昨晩(11月24日)、トッパンホールでティル・フェルナーさんのピアノ・リサイタルを拝聴いたしました。フェルナーさんは1972年オーストリアのウィーン生まれ。ヘレーネ・セド=シュタトラーのもとで学び、その後アルフレッド・ブレンデル、マイラ・ファルカス、オレグ・マイ
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 本日11月24日が「オペラ記念日」とされていることを、朝のNHKラジオで初めて知りました。明治27(1894)年のこの日に、東京音楽学校奏楽堂で、明治以来初めてのオペラとして、グノー『ファウスト』が演じられたことをもって、この日を「オペラ記念日」としたそうです。   
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